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長野県北部地震に関して思うこと。

2014.11.26

年末の慌ただしさに追い打ちをかけるように、駅や街頭で演説の声が聞こえる ようになりましたね! そんな喧噪の中、11月22日の夜に長野県北部を震源とする地震が発生しました。 負傷された方、家屋等の被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げると

ともに、この地震の現時点での状況と、感じた点についてお伝えします。  【地震情報】 震源…長野県北部 震源の深さ・・・5キロメートル 地震の規模・・・マグニチュード6.7 各地の震度・・・長野市・小谷村・小川村で震度6弱、白馬村と信濃町で震度5強   【被害状況】 11月25日午後5時時点で、長野県内の負傷者は45人(うち10人が重傷)。住宅 の被害は、全壊31棟(白馬村27棟、小谷村4棟)、半壊56棟(白馬村17棟、小谷 村27棟、長野市12棟)、一部損壊は418棟。非住宅の全壊、半壊は74棟(白馬 村72棟、長野市2棟)となっています。   【なぜ白馬村に被害が集中?】 上記の被害状況を見ると、震度6弱を記録した長野市よりも震度5強の白馬村 に被害が集中しています。白馬村はご存じのとおりスキーで有名な地であり、 特別豪雪地域に指定されています。 一般的には、豪雪地域に建つ住宅は雪の重みに耐えられるように柱の数が多かったり、柱径が太くなっているなど耐震性は通常の住宅より高くなっています。しかし、倒壊した建築物を見ると重心と偏心・剛心の位置がかなりズレていたり、筋交いがなく土壁が多くみられました。つまり、豪雪に耐えられても回転や捻りには弱いことが露呈しました。 白馬村に被害が集中した原因は、今後の調査で明らかになってくると思いますが、 現時点では地盤や地形の影響で、発表された震度よりも局所的に揺れが増幅 して強くなってしまったと考えられます。豪雪地の住宅でさえ倒壊してしまった訳 ですから、これが通常の住宅地で起きていたらと考えると、背筋が寒くなります。   【本地震の想定はどうだったか?】 被害が集中した白馬村堀之内地区の地震発生確率を防災科学技術研究所の 「地震ハザードカルテ」で調べてみました。結果は、30年以内に震度5強の揺れ に見舞われる確率は28.2%と、太平洋沿岸地域に比べると低い確率です。 また、長野県の地震被害想定(第3次長野県地震被害想定検討委員会発表)に よると、今回の震源となった断層の地震発生確率は、内陸型では県内で最も高い 発生確率とされていますが、10年以内で14%とされています。これもそれほど 高い確率ではなかったことがわかります。   【わかったこと・学ぶこと】 今回の地震で特筆すべき点は全壊・半壊した建物が発生してしまったにもかか わらず、亡くなられた方がゼロだったということです。災害時の避難については、 よく自助・共助・公助と云われますが、報道を見ると建物の下敷きになった方々 の救出に近隣の方が一致団結して尽力されたようです。まさに共助の精神が 実を結んだ結果といえるでしょう。 皆さまのお住まい・お勤めの地域はいかがですか?再点検してみましょう!   また、発生の確率が低い・高いに関わらず地震は起きてしまうことを痛感させ られました。これも報道からになりますが、地震の専門家の方が「日本国中で 大地震がおきない地域はない」とコメントしていましたが、まさにその通りだと 思わざるを得ません。 倒壊している建物を見て、「地震で倒壊する建物を減らし、一人でも多くの命を救う」というワシの使命は、まだまだ道半ばでやるべきことが残っていると改めて感じた次第でありました。構造計算で、正確にきちんと数字で耐震診断補強部分を明確にしたり、自宅のシェルター化を
推奨したい気持ちも強くなりました。
 冒頭にも述べましたが、重ねて、今回の地震で負傷された方、家屋等の被害 を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。  地震には地震保険がありますが、火災保険のオプション特約に地震保険はなりますので

今一度、火災保険の内容を確認願います。

火災保険は雪・雹・台風・雨漏れ・カーポートの倒壊なども保険適用できる場合があります。

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